AIを用いてこれまでにない音楽体験を作り出せるか。本稿では昨年12月8日 MUTEK Japan (渋谷ストリームホール)で私たちが行ったパフォーマンス、「Emergent Rhythm — AI Generative Live Set」の裏側、技術的な詳細、パフォーマンスの実現に至った流れや動機などを解説します。 なお、MUTEKでのパフォーマンスのビジュアル面については、担当したQosmoの中嶋亮介が詳しい記事を書いています。イームズ夫妻の映像作品『Powers of Ten』にインスピレーションを得た今回のビジュアル。宇宙・地球・人類の過去と未来、さらには極小から極大まで複数のスケールに共通する視覚的パータンを見出し、Stable Diffusionを用いて合成しました。テキストから画像を生成するAIモデルを用いたVJ表現の最新事例としても面白いと思うのでぜひ目を通してみてください。