原発事故後、全国で放射線線量計の需要が急増したが、そのほとんどが海外製品。しかも、すぐに品薄状態となり、価格が高騰したことはよく知られている。そんな中、「ガイガーFUKUSHIMA」と名づけられた線量計が話題を呼んでいる。 国産でありながら低価格という点だけでも注目に値するが、驚くことに中心となって開発したのは原発事故の被害を受けた当事者である福島県内の板金加工メーカーだという。“畑違い”の中小企業が、なぜ線量計の自社製造を目指し、どのようにして製品化を実現したのか。その挑戦をフリーライターの池田道大氏が取材した。 * * * 福島第一原発から西へおよそ60km、雄大な安達太良山の麓に広がる福島県大玉村。ここに工場を構える板金加工メーカー・三和製作所(斎藤雄一郎社長)が開発・製造し、昨年11月末に発売されたのが「ガイガーFUKUSHIMA」である。既に6000台を超える注文が殺到し、予約受
![安価なガイガーカウンターを被災地に! 地元中小企業の奮闘](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/da5af53612c6801d3a09ab65be95861e5e4b312a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.news-postseven.com%2Fwp-content%2Fthemes%2Fnps2020_2_pc%2Fimages%2Fnps750X500.jpg)