ここ数週間、主立ったマルウェアファミリーの多くで、急激な活動の停滞が確認されています。なかでも、この傾向が強く表れているように見えるのが、Locky(Trojan.Cryptolocker.AF)、Dridex(W32.Cridex)、Necurs(Backdoor.Necurs)、そして Angler 悪用ツールキットです。さまざまなサイバー犯罪集団の活動が停滞しているという報告を受けてシマンテックが遠隔測定を実施したところ、ほとんど活動を停止したグループもあれば、活動を大幅に縮小したグループもあることが確認されました。 Locky は、最近の数カ月でも特に隆盛をきわめたランサムウェアのひとつですが、6 月に入ってからは、スパム攻撃でも悪用ツールキットでも、その新しい亜種がほとんど出現していません。消滅したわけではありませんが、活動が大幅に沈静化していることから、Locky の悪用は何ら