2013年04月20日掲載 中 田 益 允(前橋市医師会)監修 今から14年前(1987年)、前橋市医師会に属する前橋市インフルエンザ研究班は、当時80~90%という高率で行われていたワクチンの集団接種は、小中学校のインフルエンザ流行を抑える力がないとする報告書を発刊しました。それは同時に、今のワクチンは、インフルエンザにかかることを防げないということを示したものでした。 その10年くらい前からその後にかけて高まった国民の集団接種批判により、1994年、国はやっと予防接種法を改正し、インフルエンザワクチンを任意接種としました。今も法律上は任意接種です。 しかし、法改正にかかわった厚生省の研究班や審議会の中には、かかることは防げないが、かかった人の症状を軽くすることができるという考え方が強くありました。それが今、予防接種法に特別の分類を設けて、定期接種にしようという提案として表れています。ど