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ブックマーク / tmaita77.blogspot.com (7)

  • 日本の教員勤務の特異性

    昨日,ツイッターにて,20代の中学校教員の勤務時間を国ごとに比べたグラフを発信したところ,見てくださる方が多いようです。 https://twitter.com/tmaita77/status/754641628669677568 横軸に週間の総勤務時間,縦軸に課外活動指導時間をとった座標上に32か国を配置したグラフですが,これがまあ,日は「かっ飛んだ」位置にある。勤務時間も長いが,部活指導時間も長い。よくいわれる日の教員の過労が可視化されていることから,多くの人の関心を引いたのだと思います。 ブログにも載せておこうと思うのですが,全く同じというのは芸がありません。そこで日については,年齢層別にドットを分けてみます。同じ日の教員でも,年齢によって勤務時間構造は異なります。おそらく,若手のほうが過重労働を強いられているでしょう。 私は32か国について,中学校教員(フルタイム)の週間の

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    you21979 2016/07/19
  • 大学受験の50年史

    18歳人口の減少により,受験競争は緩和しているといわれますが,それをデータで可視化してみましょう。 文科省の『学校基調査』には,その年の大学入学者数と大学入学志願者数が掲載されています。浪人混みの数値です。ここでいう大学とは,4年制大学であり,短大は含みません。 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm 私は1995年春の受験生ですが,この年の大学入学者は56万8576人,大学入学志願者は87万7313人です。前者は,競争を勝ち抜いて大学に入れた合格者です。残念ながら不合格になった人は,後者から前者を引いて30万8737人と見積もられます。入学志願者に占める比率は35.2%です。これは不合格率に相当します。 へえ,志願者の3人に1人が辛苦を舐めていたのだなあ。私の世代(76年生まれ)はポスト団塊ジュニア世

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    you21979 2016/02/21
  • 年収の官民差の国際比較

    7月30日の記事で類似のテーマを扱いましたが,そこで使ったのは個人の収入ではなく世帯収入,それも自己評定(社会全体の中でどの辺りと思うか)のデータでした。 それでもまあ,もっともらしい結果が出ましたが,個人の収入実額のデータを使った比較をしたいものです。ISSP(国際社会調査プログラム)の第4回「家族とジェンダー役割の革新に関する調査」(2012年)では,調査対象者個人の年収実額を尋ねています。また就業者に対し,公務員(public employer)か民間企業勤務者(private employer)かを問うています。 http://www.issp.org/index.php したがって,この調査のローデータを分析することで,各国の公務員と民間勤務者の年収分布を出すことが可能です。今回は,それをやってみようと思います。最近の日では公務員人気が高いですが,公務員の収入優位度は他国と比し

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    you21979 2015/11/08
  • 日本の奨学金は国際統計では「ローン」

    高等教育には公的な助成がなされていますが,それは2つの成分からなります。大学等の教育機関への助成と,個々の家計を対象とした助成です。 後者の家計対象助成が総額全体の何%を占めるか。OECDの “Education at a Glance 2013” にこの指標の国際統計が載っていますので,それをグラフにしてみました。2010年の統計となっています。 日は29.2%であり,OECD平均の23.2%よりは高くなっています。しかし注目してほしいのは,その中身のほとんどが “Student loans” であることです。われわれがいう「奨学金」のことですが,国際統計ではしっかり「ローン」に直されています。青色のスカラシップとはみなされていません。 申すまでもなく,わが国の奨学金は実質「ローン」なのですが,国際統計ではこの点がしっかり認識されているようで,安堵の感を覚えました。国際的にみると,青色

    日本の奨学金は国際統計では「ローン」
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    you21979 2014/04/16
    奨学金ではなく学生ローン。日本では言葉のロンダリングがよくあるんだよな
  • 職業別の生涯未婚率

    生涯未婚率という指標をご存知でしょうか。読んで字のごとく,生涯,未婚の状態にとどまる者がどれほどいるかです。 これは,全人口の人生を死ぬまで追跡して出すような,込みいったものではありません。生涯未婚率としては,50歳時点の未婚率が用いられます。この年齢以降は,結婚する者はほとんどいないであろう,という仮定に立つわけです。 なお,多くの官庁資料の年齢統計は5歳刻みのものですが,5歳刻みの統計から生涯未婚率を出す場合,40代後半と50代前半の未婚率を平均するという便法がとられます。 私は,この方式に依拠して,男女の生涯未婚率を職業別に計算してみました。こういうデータは見かけないので,興味を持った次第です。正規・非正規の影響を除くため,正規職員男女の率を出すこととします。資料は,2012年の総務省『就業構造基調査』です。 http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2

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    you21979 2014/02/10
  • 若者にかかる圧力

    今朝方,20代の若者が上の世代から被る圧力の表現図をツイッターで発信したところ,みてくださる方が多いようです。戦後60年間の変化があまりにドラスティックだからでしょうか。 https://twitter.com/tmaita77/status/394250132876574720 ブログにも転載しようと思いますが,そのままコピペというのは芸がないので,近未来まで射程を延ばした図に作り直してみました。1950(昭和25)年,2010(平成22)年現在,および2060(平成72)年の断面をご覧ください。前2者の図は総務省『国勢調査』,2060年の図は国立社会保障・人口問題研究所の「将来推計人口」をもとにしています。 http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Mainmenu.asp ご覧いただいているのは,それぞれの時点における,わが国の年齢人口ピラミッド(

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    you21979 2013/10/29
  • 生徒のコンピュータスキルの国際比較

    前回は,わが国の高校生のICT利用度が国際的にみて著しく低いことを明らかにしました。ここでいうICT利用とは,自宅のコンピュータを使ったものであり,ケータイやスマホ等の小型機器を介したものは除かれます。 そうである以上,わが国の高校生のコンピュータスキルはどうなのか,という懸念が持たれます。前回と同様,PISA2009のデータを用いて,この点を吟味してみましょう。 PISA2009の生徒質問紙調査では,対象の15歳の生徒(日は高校1年生)に対し,「コンピュータで次のことがどれくらいできるか」と尋ねています。 情報化が進む現在,身につけておいて損はないスキルばかりです。いや,見方によっては,学生のうちに習得しておくべき必須のスキルであるともいえましょう。これらの5つの項目への反応を合成して,生徒のコンピュータスキルを測る尺度をつくってみます。 1という回答には4点,2には3点,3には2点,

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    you21979 2013/03/17
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