行列の演算 行列の基本演算は大雑把に分けて、スカラー倍、和(差)、積、転置となります。 順に見ていきましょう。 スカラー倍 スカラーというのは方向をもたない単なる値、数値のことです。 だからスカラー倍というのは単純に掛け算すれば良いだけ(方向をもつ 値はよく矢印で表記され、ベクトルと呼びます)。 行列Aに対しcだけスカラー倍しようと思ったらAの全ての成分をC 倍していきましょう。 この時、 和(差) 和は足し算ですね。この演算は型、つまりn×mの同じ大きさの行 列同士でしか行うことはできません。方法は、対応する位置にある成分 同士を足していきます。差も同じようにして引き算をします。 積 行列A、Bがあるとしましょう。積はAの列の数と、Bの行の数が 等しいときに限り行うことができます。方法も少し複雑で、 A×B=C としてAの列の数がnの時、Cの(i,j)における成分cij