今回からは、TOC理論での評価基準として利用される「スループット会計」について、覚えておきたい内容を書いて行きます。 「スループット会計」とは TOCの目的は、「現在から将来に向かって儲け続けること」です。そして、この利益拡大のための評価尺度として使われるものが「スループット会計」です。 よって、 TOCの目的 = スループットの最大化 とも言えます。 TOC概論でも書きましたように、そもそもスループット会計とは、原価管理に使われる「標準会計」とは、利用目的や使われ方・使われる場面などが、全く違います。 しかし、会計と名前が付くことにより、どうしても標準会計と比較されてしまいます。 【標準原価計算とスループット計算】 下の図は、以前TOC概論で使ったものですが、見て解かるように、標準原価計算(標準会計)は、基本的に割勘計算であり、利益向上のための指標には適さないのです。 一方、スループット