この2日、東京市場で大規模なアンワインドが観測されています。アンワインドとはポジション解消のことを指し、買いと売りを組み合わせて運用するロングショートのヘッジファンドの場合、上がると見込んだ株を売って、下がると見込んだ株を買う動きをすることになります。こうした意に反する取引を迫られるのは、次のようなケースが考えられます。 ・相場の急変動で先行きが不透明になった時に、安全を確保するためにポジションを軽くする ・あるヘッジファンドが大きな損失を出し、追加の損失を回避するために強制的にポジションサイズの縮小を図る ・成績の悪いファンドマネジャーがクビになり、ポートフォリオがまとめて処分される 現在、世界中でマージンコール(追証)の嵐が吹き荒れています。3月の相場の急落で大きな打撃を被ったのは個人投資家だけではありません。今週には、1600億ドル(約17兆円)と世界最大規模の資産を運用する巨大ヘッ