“画一的に見えるサラリーマンも、きっと誰かにとってのヒーローであり、おかしみのある個性的な存在である。” サラリーマン一筋で生きてきた父親のことを、私は亡くなってから強く尊敬するようになりました。 サラリーマン経験のない私は、会社を背負って汗水流して働く父親たちが、空を跳ぶヒーローに変身する一瞬を見つけることに、強い感動と希望を抱きます。 記号的なスーツ姿のサラリーマンを日常の世界から跳ばせることで、彼らは輝きを放ち、個性をみせてくれます。 その姿を私は、亡き父親の理想像に重ねながら作品を制作しています。