「アックス 29号」(青林工藝舎 2002.10)を見ることが出来ました。 山田花子の両親である高市俊皓・裕子の両氏による手記「石川元著「隠蔽された障害」(岩波書店刊)成立から出版に至る経緯とその真実」が掲載されています。 両親が抗議をし、絶版に至った理由は、石川氏が「山田花子の”評伝”を書く」といって協力を要請したにもかかわらず、刊行された本書が「症例研究」であったこと、両親が内容を刊行に至るまで知らされなかったこと、無断で診療カルテなどを入手し、公開したこと、そして事実誤認です。 私達の立場からすれば、言葉巧みに私達には「表現者としての山田花子」を書くものと思いこませ、実は、精神医学または脳機能障害研究材料を収集し、刊行したものと考えざるを得ないのである。 今回の一連の事態の最大の問題は、先生が、面接調査を開始するに当たり、その真の目的をはっきり告げず、常に曖昧にしたままに終始し、また