俳優の大杉漣が発売中の初のDVD「FURIDASHI LIVE!」で大好きな音楽を満喫している。大杉と歌!? 意外な感じもするが、実は6年前から出身地である徳島でライブ活動を続けていた。その記録として残したドキュメンタリータッチの映像。ギターにハーモニカのスタイル。ほとんどの人が知らない大杉のある一面をのぞいてみた。(松本明子) 役者生活34年。名バイプレーヤー、いぶし銀のベテラン俳優などと形容され、出演作品は300本以上にも及ぶ。だが、満足することはないと言う。 「未完成の役者なんで、いい役者になりたいと常に思っている。表現の欲は尽きない。まだまだ半端です」 56歳にして自分のことを“半端”という。大杉の場合、「表現」の舞台には、仕事のほか、10年前に出合った音楽イベントがある。 「新宿ロフト。人前で初めて歌ったんですよ。ギターには大森南朋さんがいたりして、目の前は超満員。素人のくせして