政治 普天間移設 防衛相「首相の沖縄への思いが決断遅らせた」 2010年5月7日 【東京】北沢俊美防衛相は7日の閣議後会見で、4日に鳩山由紀夫首相が沖縄を訪問し米軍普天間飛行場の事実上の県内移設を表明したことについて「首相の大きな沖縄に対する思いが決断を少し遅らせたかなということは、なきにしもあらずだ」と述べ、県内移設表明の時期が遅かったとの見方を示した。 鳩山首相は県外への全面移設が不可能な理由に在沖米海兵隊の「抑止力」を挙げたが、北沢防衛相は「防衛省として特段その問題(抑止力)で(首相に)申し上げたということはありません」と説明。「いろいろな協議の中で、首相自身が自ら、抑止力に対する考え方は固められたのだと思う」と述べた。 また、北沢防衛相は、在沖米海兵隊を沖縄以外の地域に移転することによる抑止力の変化について「数値的に申し上げることは不可能だ」と述べ、具体的な説明を避けた。【琉