滋賀県東近江市の金属加工液製造メーカー「スリー・イー」(福谷泰雄社長)と、同県長浜市の長浜バイオ大学の大島淳教授(遺伝子工学)は17日、放射性物質に汚染された土壌の除染に効果がある特殊な水溶液を共同開発したと発表した。土壌除染は水で洗い流すなどしているが、この水溶液は、噴霧し紫外線にあてるだけで効果があるといい、福島県で実験したところ土壌で6割減、雑草で9割減まで除染に成功したという。 発表によると、水溶液は、同社の主力商品の金属加工液と、水草などが原料のバイオエタノールの精製過程で出るセルロース分解液を混ぜ合わせて製造。人体や環境への影響はほとんどないという。 同社が昨夏、福島県飯舘村で実証実験を行った結果、9・2マイクロシーベルトの放射線が検出された土壌に計3回水溶液を噴霧したところ、6日後にはほぼ6割減の3・9マイクロシーベルトまで除染。表面積が大きい雑草で2回噴霧したところ、45日