塩野義製薬は、東日本大震災での被災者や救援者などの精神的なケアに役立てようと「阪神・淡路大震災等の大災害に学ぶ心のケア~臨床現場からのアドバイス」を制作し、全国の医療機関に対し無料で配布を始めた。 大災害の被災者や救援者は、精神的なダメージが大きく、うつなど精神疾患のリスクが高まる。そのため「心のケア」が必要になる可能性がある。そこで、ハンドブックでは、初めの症状から内科にかかることもあることから、かかりつけ医による診察にも役立つよう、ポイントを絞った内容にしたという。 大災害がもたらす心の傷とは、心理的な負担、接し方、グリーフケア、子どもへのケアなどが主な内容。監修は、神戸赤十字病院の村上典子心療内科部長。阪神大震災、中越地震も、JR福知山線脱線事故などの被災者への心のケアに携わり、今回の東日本大震災の被災地での活動も含めた経験を踏まえて制作された。 A4判16ページ。発行は2万部。MR