現役の医師です。 突然母が被曝の影響について荒唐無稽なことを主張するようになったため、問い質したところこの本の存在が明らかになりました。 反論するには読まなければならないと考え、読み始めましたが…。 あまりにも資料の曲解、恣意的で部分的な引用、事実誤認、放射線に関する知識不足が酷いと感じました。 著者には高校物理レベルの放射線の知識すら無いのではないでしょうか。 核種によって良いα線悪いα線がある、など、今時高校生でも犯さない間違いです。 著者の履歴は存じ上げませんが、このような方は放射線を語るべきではありません。 放射線医学についても、専門外である私ですら指摘できるレベルの間違いが散見されます。 原発ぶらぶら病や、子供に放射線の影響が出ているなどという主張についても笑ってしまいました。 筆者は不定愁訴の患者を診る際に、まず放射線性障害を念頭に置くようですね。大丈夫でしょうか。 また、鼻血
福島原発事故後に読んだ為か、今となっては陳腐な内容。以下列記する。 1、主な購入の目的は、中越沖地震事故の技術的内容を知りたかったから。しかし、破損したクレーンのジョイントの写真がなかったり、 インターネット情報以下の情報しか記載されていない。(ネット上のジョイント破損画像は迫力がある。) 2、学者を、国、東電と反対派住民の抗争の中立的な審判者として描いている。3・11以降学者は原子力村の有力なメンバーであったこと が満天下にさらされた。班目春樹を数度も<正義の審判者>として登場させていることは、この本の批判精神の限界を表している。 3、原子力安全委員会と保安院があることを、「安全の2重チェック」として肯定している。ちょっと社会的批判の目を持っている人であれば、 すぐに、チェック機能を緩めて(無視して)原子力を推進しようとする、推進派の策略であることを見抜くであろう。このことだけでも、 マ
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