私は、知り合い(親しい友人ではない)の何人かが自殺したので、なんとなく人が自殺する心理状態というものが解ります。 彼らは、とにかくひどく苦しんでいました。 ある人は過労のためにうつ病になり、別の人は薬物に手を出して罪悪感に押し潰され、また他の人は仕事に関して自分の資質に悩んでいました。 うつ病の人の場合は、周りの人が注意していたのですが、結局だめでした。 それ以外の人は、まさか自殺するとは思わないので、周りの人もなかなか悩みを聞いてあげられなかったようです。 また、実家の近くの商店街で、借金の厳しい取り立にあって一人が自殺、別の世帯が家族で夜逃げした、と聞きました。 いろいろと対策はあるのでしょうが、はっきり言えるのは、日本の社会が「自殺はいけないことである」という態度に乏しく、自殺防止に真剣に取り組んでいるとは思われないことです。 その点は、死刑廃止に無関心な風潮と通ずるものがあるのかも