この物語は、らんさん(id:yourin_chi)のクォルとラミリア(順不同敬称略)をお借りして妄想爆裂した結果の産物です。 yourin-chi.hatenadiary.jp 今回の依頼人は一風変わった商人だった。 コードティラル神聖王国の首都、ティラル。 その商業区で商店を営む彼が、なぜか隣国であるグランローグ国へ移住することを決めた。 豪商と言うほどでは無いにしろ、そこそこの規模で商売を行っていた彼には財産が有った。 彼はその大半を投じ、今回の引っ越し劇が始まった。 「あンた達が今回の護衛ねン?よろしく頼むわよン」 鼻にかかったねちっこい声色と独特の口調で、彼は荷馬車の列を警護する二人に声をかけた。 それに対して「はい」と短く応える緑髪の嬢を無視した商人は、そのまま青い髪の青年にズイッと近付くと、鼻息を荒げて続ける。 「あンたが団長さン? とっても可愛いわン・・・ねぇ、あたしの専用護