姫路獨協大(兵庫県姫路市)法科大学院が、平成23年度以降の学生募集を停止する方針を固めたことが26日、分かった。同日開かれた教授会で決定した。運営する学校法人「獨協学園」の理事会を経て、文部科学省に近く、募集停止の届け出を行うとみられる。 同法科大学院は今年1月に行った22年度入試で合格者が1人も出ず、4月からの新入生がゼロという状態が続いていた。同大学では現在17人いる大学院生が修了するのを待って法科大学院の運営から退く見通し。撤退が正式に決まれば、16年4月に法科大学院制度が始まって以来、全国で初めて。 同法科大学院は16年に開設してから、新司法試験の合格者が全国最少の3人にとどまるなど、実績が低迷。中央教育審議会の特別委員会から学生の質の確保で大幅な見直しを迫られる一方で、改善に向けた「今後の取り組みも不明確」と指摘されていた。 関係者によると、22年度は学生の再募集を行わないことを