記録的な少雨が続くソウルで、「点滴装置」が付けられた街路樹が増えている。木が枯れるのを防ぐため、木にかけた袋に入れた水を少量ずつ土に送る仕組み。袋に水を注いで回る造園業者の男性は「水をやらないと(木は)死ぬね」と話している。 韓国気象庁によると、5月1日から今月18日までの49日間のソウルの降水量は10・6ミリと平年の約6%。1908年の観測開始以来最も少なく、その後もほとんど雨は降っていない。 全国平均でも平年の約36%の降水量で、タマネギなどの価格が高騰している。北朝鮮では穀倉地帯での深刻な被害が憂慮されている。 梅雨前線が済州島付近にとどまって北上せず、28日ごろまで全国的な雨は期待できないという。(共同)