過度のノルマや限度を超えた長時間労働で、労働者を酷使する「ブラック企業」。厚労省が9月から立ち入り調査を逐次始めているが、海外の研究ではこのほど、「ブラック企業」に象徴されるような長時間勤務の父親を持つと、子供の行動に悪影響が出ることが明らかになった。 ベルリンの社会科学センターの研究員が1400人超の子供を追跡調査 研究は、ベルリンの社会科学研究センターのLi上級研究員とオーストラリアの4人の研究員らによって行われた。論文は「Journal of Marriage and Famaily」に掲載されている。 過去には、母親のワークライフバランスが子供に与える影響をまとめた研究は多数あったが、父親の労働時間が子供に与える影響について調べた研究は少なかったため、今回の調査に踏み切ったという。 研究チームはオーストラリア西部に住む5歳の子供を対象に調査を開始。子供の片親(大抵は母親)に対して、