日本の四大公害と言われる水俣病を世界に伝えたフォトジャーナリスト、ユージン・スミスを描いた映画『MINAMATA』(9月23日公開、配給:ロングライド、アルバトロス・フィルム)。 映画をめぐっては、水俣市長が制作段階で「負のイメージが広がらないように」などと議会で注文をつけ、先行上映会の後援を拒否するなどの事態も起きている。 こうした対応について、アンドリュー・レヴィタス監督はBuzzFeed Newsの単独インタビューに対し、「何が優先されているのか」「非常に悲しい状況」と苦言を呈した。 水俣病は、化学メーカー「チッソ」が海に垂れ流した水銀によって起きた公害病だ。公式確認は1956年で、汚染された魚などを食べた住民らが脳や神経を侵された。 患者やその家族は告発を続けたが、チッソは長年にわたってその責任を認めなかったため、被害が拡大。こうした状況を写真家ユージン・スミスが写真集「MINAM