ビヨンセやロードが自らをフェミニストだと公言し、同性愛者であることを告白しているサム・スミスは、第57回グラミー賞で4冠を果たした。チャーチズのローレン・メイべリーは、ネット上での女性蔑視に対する批判を積極的に語り、音楽以外でも興味深い活動をおこなっている。 一方で映画界。マシュー・ヴォーンの『キングスマン』(2014)は、誰を生かすか恣意的に決める傲慢な強者の選民思想にNOを突きつけ、ナンシー・マイヤーズの『マイ・インターン』(2015)は、〝男らしさ〟や〝女らしさ〟といった、従来のジェンダー観に疑問を投げかけた。スタイリッシュな映像と共に、マイノリティーが受ける抑圧を描いてみせるグザヴィエ・ドランも忘れてはいけない。映画『マトリックス』シリーズで知られるウォシャウスキー姉弟が、ジェンダー、差別、偏見、貧困などさまざまなテーマを取りいれたドラマ、『センス8』(2015)という傑作を作りあ
![GRIMES『Art Angels』(4AD / Hostess) - COOKIE SCENE](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4d8694c28bef83ee5ccd9be93a5d8756b389ef1b/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fcookiescene.jp%2FGRIMES%25E3%2580%258EArt%2520Angels%25E3%2580%258F%25EF%25BC%25884AD%2520%253A%2520Hostess%25EF%25BC%2589.jpg)