ブックマーク / psichiatra.blogspot.com (3)

  • とりあえず俺と踊ろう: 高齢者の物盗られ妄想の診察で気をつけていること

    2014年5月20日 高齢者の物盗られ妄想の診察で気をつけていること 物盗られ妄想のある高齢者の診察では、刑事になったつもりで接するようにしている。何をいつ盗られたのか、犯人の目星はついているのかなどを聞く。これは家族や施設職員と話す時も同じで、絶対に最初から妄想とは決めつけない。特に家族の気持ちとしては、身内がいきなり妄想にとりつかれた狂人のような扱いを受けたら辛いものだ。 少し話がそれるが、高齢者の幻視(レビー小体病で起きやすい)に対しても、何が見えるのか、人なら誰が見えるのか、男か女か、知っている人か、怖くないかといったことを尋ねていく。物盗られ妄想にしろ幻視にしろ、こういう細かいことを尋ねていく過程と雰囲気は、人はもとより同伴の家族の目にも、医師が真摯に向き合っている姿勢が伝わり、以後の関係が円滑になる。 さて、物盗られ妄想に対して薬を処方して二度目以降の診察であるが、人に

  • 赤ちゃんに冷えピタはダメ

    赤ちゃんに冷えピタは絶対に使ってはいけない。何かの拍子にずれて口と鼻を塞いでしまう事故があったと、小児科研修中に指導医から熱く語って聞かされた。先生が言うには「冷えピタは大人が自分にやれば気持ち良いけど、熱を下げる効果はない! 子どもにやるのは危ないだけ」とのこと。 実際のケース 2004年4月下旬北海道内において、発熱した生後4ヶ月の男児の額に、熱さまし用ジェル状冷却シート(以下、「冷却シート」という。)を貼り看護していた母親が、夕の後片付けのためしばらく側を離れたのちに戻ったところ、冷却シートが男児の口と鼻を塞ぎ、窒息状態となった。救急車で病院に搬送後、人工呼吸管理をはじめ、さまざまな治療を施し一命は取りとめたものの、低酸素性虚血性脳症が認められ、今後将来にわたり全介助が必要なほどの重度な障害が残る可能性が極めて高い。こんにゃくゼリーがもの凄く叩かれていたのに対して、冷えピタ系の商品

  • 「赤ちゃんに冷えピタはダメ!」について、小児科医に聞いてみた

    赤ちゃんに冷えピタを使ってはいけない理由を書いたら、非常に大反響であった。あまりの反響の大きさに、冷えピタの製造元ライオンから訴えられたらどうしようかと思ったほどだが、悲惨な事故が起きたのは事実だし、注意喚起をしていくことは大切である。 冷えピタの冷却効果についてだが、調べてみたところそこそこの冷却効果はあるみたい。では、赤ちゃんの発熱に対して冷えピタはどうかというと、小児科医によってその考え方は少し違っているらしい。 赤ちゃんにとっての冷えピタは、無用の長物どころか百害あって一利なしのものなのだと思っていたが、後輩小児科医にツイッターを通じてインタビューしてみたら、一概にそうとも言いきれないようなので、以下にまとめる。 小児で何度以上だったら体を冷やした方が良いとか入院適応とかあるの? 年齢と全身状態でだいぶ違いますね。例えば2ヶ月の発熱なら、よっぽどのことがないと入院精査ですね。解熱剤

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