トランプ勝利がツイッターで大騒ぎ。おれの小説みたいだと言うの だ。面白がって泡沫候補になったものの、本当に大統領になっては大 変だというので、皆から嫌われそうな暴言を吐き続けているうち、こ れが評判になって人気急上昇。本当に大統領になってしまい、本人は 困惑するというものである。まあ、それだけでは小説にならんが。 四、五日前から気管支炎になって困っている。コンタック600を 服んでもなおらない。あいにく人と会う約束をたくさんしているので 恐慌だ。「群像」に短文を書く約束をしていたらしいが、締切が今日 だという。とてもできそうにない。 午後五時、アンドリュー・ドライバーが来宅。六年ぶりか。瀟洒に 老けていて面白い。土産物のマローングラッセと、麦焼酎「百年の孤 独」を貰う。新しい「短篇集」と、ほぼ同時に出る日本作家のアンソ ロジーについていろいろと相談する。六時、光子も加えて三人でリス トラン
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