人を救う傘『サイレントアンブレラ』 視覚障害者が歩く時に重要な「周囲の音」を雨音で遮らない 18年かけて開発「難しかった」と傘職人 2024年07月21日 この記事の画像(6枚) 大阪の老舗の傘店が、およそ18年かけて特殊な傘を開発しました。 その名は「サイレントアンブレラ」。名前の通り、雨音が静かな傘です。開発のきっかけとなったのは、視覚障害者の声でした。 ■視覚障害ある客から「雨音のしない傘を」との依頼 大阪・阿倍野区にある老舗の傘店「丸安洋傘」が開発した「サイレントアンブレラ」。 普通の傘と違い、メッシュ生地と通常の生地の2層構造になっています。外側のメッシュ生地が雨をはじき、内側の生地との間に空間を作ることで雨音が軽減されます。その名の通り“静かな傘”なのです。 開発に携わった丸安洋傘の傘職人、川口博文さんは「これまでは、雨音の良い傘が良い傘だといわれてきた」といいます。では、なぜ