ブックマーク / yamikabu.blog136.fc2.com (9)

  • 円資金の払い出しが始まっても、ますます闇が広がるコインチェック事件 | 闇株新聞

    円資金の払い出しが始まっても、ますます闇が広がるコインチェック事件 1月26日の深夜に(その当時の価値で)580億円分もの仮想通貨・NEMが流出した(要するに盗まれた)と公表した、日最大級の仮想通貨取引所・交換所のコインチェックは、そこから仮想通貨の取り引き、引き出し、それに預けている現金の引き出しまで一切を停止していました。 コインチェックは翌1月27日の深夜、流出した仮想通貨・NEMの所有者に対し463億円を「自己資金」で返金すると公表しましたが、当然のように実行されていません。 金融庁もさすがに素早く動き、1月29日にコインチェックに業務改善命令を出し、2月13日までに業務改善計画書の提出を義務づけていましたが、それとは別に2月2日には立ち入り検査に踏み切っていました。これは異常な事態で刑事事件化する可能性もあります。 そして日(2月13日)はその業務改善計画書の提出期限であり、

  • 積水ハウスが嵌まり込んだ海喜館の怪 | 闇株新聞

    積水ハウスが嵌まり込んだ海喜館の怪 大手住宅メーカーの積水ハウスが8月2日午後4時、「分譲マンション用地の購入に関する取引事故につきまして」なるIRを発表しました。 分譲マンション用地を70億円で購入したものの、所有者側の提出書類が真正なものではなく当該登記申請が却下され、以降、所有者と連絡が取れない状況に至ったというものですが、驚くべきことはすでに購入代金のうち63億円が支払い済みだったところです。 要は積水ハウスが、その土地の所有者でもなんでもない「なりすまし」が提出した偽造のパスポートや印鑑証明などを見抜けず売買契約を締結し、手付金や購入代金を騙し取られたという典型的な「地面師」の事件です。 地面師とは、ハコ師(すり)やゴト師(パチンコのイカサマ師)などと同じもう絶滅種に近い古典的詐欺師ですが、実は昨年あたりから結構あちこちで暗躍しています。ただ地面師に新規参入者がいるわけではなく、

  • 東芝の半導体分社化について考える | 闇株新聞

    東芝の半導体分社化について考える 東芝は昨年末に公表した米国の原発エンジニアリング会社・ストーン・アンド・ウェブスター(S&W)買収に伴う損失が6800億円に膨らむようで、2017年3月期末の債務超過転落が避けられなくなりました。 何をさておいても資増強が必要となる東芝は、1月27日に主力の半導体フラシュメモリ事業を3月末までに分社化すると決定しています。 このメモリ事業の価値を1兆5000億円と想定し、その20%未満の株式を売り出すようです。東芝全体の時価総額が1兆267億円(1月31日の終値の242円で計算)しかないため、資増強としては効率が良さそうに見えます。 何でこれが資増強になるのかといえば、このメモリ事業に係る資産は東芝体に帳簿価格のまま取り込まれていますが、それを分社化して収益性も勘案して「時価評価」すると(それが1兆5000億円だそうですが)帳簿価格を大幅に上回るは

  • 闇株新聞

    闇株新聞 休刊のお知らせ 闇株新聞は2010年10月から今日まで7年9か月の間、書き続けてきましたが、ここにきて健康上の問題などから満足すべき質と量を維持することが難しくなっていました。 そこで今回、思い切って闇株新聞を休刊することにいたしました。 長い間、闇株新聞を読んでいただき当にありがとうございました。 またいつの日か皆様に何らかの形でお会いできると思いますが、今は全くの白紙状態です。 有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」は、今月いっぱい責任を持って配信いたします。 7月10日に休刊までのスケジュールと休刊のお手続きに関してのお知らせメールを「闇株新聞 プレミアム」購読者様向けにご案内させていただきました。ご案内メールが届いていない方はお手数ですが闇株新聞事務局までお知らせください。 闇株新聞事務局お問い合わせ先 info@yamikabu-premium.com Ads by G

  • 「崖っぷち」のサハダイヤモンド | 闇株新聞

    「崖っぷち」のサハダイヤモンド  誌によく登場するサハダイヤモンドですが、以前にも書いたように誌にとっても「思い入れ」の多い会社です。  また誌はこういう会社を取り上げる場合、インサイダー情報を書かないように、風説の流布に該当しないように、またいろいろな思惑をもって暗躍している諸氏の邪魔もあまりしないように留意しているつもりです。  いろいろな思惑をもって暗躍する諸氏とは、サハダイヤモンドの一部の取締役、一部の株主、一部の法律事務所、サハダイヤモンドに1円も入れたことがない自称投資家、自称ファイナンスの専門家、その他たくさんのブローカーのことです。  表題に「崖っぷち」と書いたのも、何か特別の情報をもとにサハダイヤモンドの状況を書いたわけではなく、いろいろな思惑をもって暗躍している諸氏の顔ぶれや行動を見ていると、過去に株式市場から消えていった数多くの上場企業の断末魔が連想され(重なっ

  • 「瀬戸際」のサハダイヤモンド  その1 | 闇株新聞

    「瀬戸際」のサハダイヤモンド  その1 2月23日付け「崖っぷちのサハダイヤモンド」の続編です。言葉として「崖っぷち」と「瀬戸際」はどちらが深刻なのかはよくわかりませんが、事態はますます悪化しています。 誌はもうこういう話題はあまり取り上げないようにしていますが、これほど事態が悪化すると「状況がわからない一般株主」の不利益となる可能性があるため、インサイダー情報にも風説の流布にも抵触しないギリギリのところで(したがって全貌のごく一部ですが)状況をお知らせしておきます。 「崖っぷち」と書いた2月23日以降のサハダイヤモンドのIRを振り返っておきましょう。 まず2月29日に「株価」基準の猶予期間から解除されたとIRしています。つまり月末終値と月間終値平均がともに10円をこえたからですが、より重要な「業績」にかかわる猶予期間はまだ解除になっていません。 2016年3月期の通年決算で営業利益また

  • サハダイヤモンドの臨時株主総会  その1 | 闇株新聞

    サハダイヤモンドの臨時株主総会  その1 誌はもともと株式市場における裏話・けしからん話・あきれる話題・真相が間違って伝わっている話などを解説するブログとしてスタートしています。 一部の読者の方々には、最近の誌に「こういう来の話題」が少なくなり、物足りないとのご不満があることも承知しています。 実は今でも「こういう来の話題」のネタには不自由していませんが、じゃあ何でもっと誌で取り上げないのか?というと、誌が把握する(あるいは直接かかわる)情報のほとんどがインサイダー情報であり、そうでなければ風説の流布に該当する恐れがあるものばかりだからです。 ここでインサイダー情報とは未公表の重要情報であり、その重要情報自体がまだ不確定の段階では風説の流布に該当してしまう恐れがあり、どちらにしても記事にすると問題があります。 日の話題もそういう現在進行形の話題ですが、インサイダー情報にも風説

  • だんだん問題が大きくなる東芝の「不適切会計」 | 闇株新聞

    だんだん問題が大きくなる東芝の「不適切会計」 正確には「だんだん当のことがバレてきたため、今まで穏便に済まそうと配慮していた周囲の方針が明らかに変化してしまった東芝」と書くべきですが、長いので表題のようにしました。 東芝は、新たに主力の半導体事業でも900億円程度の損失(減損)を計上する見通しとなったことが「関係者への取材」でわかったと日(7月15日)報道されています。この「関係者」とは、この問題に指導的立場にある金融庁(証券取引等監視委員会を含む)のことと思われます。 すでに第三者委員会の調査などで、過去の営業利益の過大評価が1700億円をこえることが判明していましたが、新たな損失を加えると最終的に3000億円近い過去の利益が押し下げられる公算が大きくなったとも報道されています。第三者委員会の調査報告は7月21日頃に発表されるはずですが、早くもその内容がリークされているようです。 こ

  • タレこみ合戦が続く東芝の「不適切会計」 | 闇株新聞

    タレこみ合戦が続く東芝の「不適切会計」 5月14日付け「東芝のさっぱり要領を得ないIR」と、6月2日付け「東芝のこんなのありなの?というIR」の続編ですが、来ならそろそろ一件落着となり「東芝の何事もなかったようなIR(予定)」を書いている頃でした。 表題の「不適切会計」とは、わかりやすくいえば「粉飾決算」「損失隠し」のことで、普通は頭に「会社ぐるみの」とか「悪質な」などの形容詞がつきます。 東芝は歴代の経団連会長(2人)や日郵政の西室社長などを輩出している名門企業なので(輩出しているので名門企業と考えられているだけですが)、また日有数の家電・原子力メーカーなので、また何よりも銀行借り入れが1兆9000億円もあるので、「粉飾決算」とか「損失隠し」などと喧噪するわけにもいかず「不適切会計」と表現されています。 歴代の経団連会長や上場を控えた日郵政・現役社長の出身母体が「粉飾決算」や「損

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