ブックマーク / academist-cf.com (4)

  • 芥川賞受賞者は長生き? – 社会的地位が余命に及ぼす影響

    賞の健康効果 「芥川賞を受賞すると、受賞しなかった候補者に比べて、余命が1.7年延びる。一方で、直木賞を受賞すると余命が5.3年縮まる」 私たちの研究チーム(佐々木周作・京都大学大学院特定講師、黒川博文・兵庫県立大学講師、大竹文雄・大阪大学大学院教授)は、そんな研究成果をJournal of the Japanese and International Economiesという経済学系の英文学術雑誌に発表しました。この研究は、学会で初期的な分析結果を報告していたころから注目を集め、朝日新聞・日経済新聞などの全国メディアで取り上げられました。 SNSでも、専門内外のたくさんの方々に話題にしてもらいました。おもしろい研究だ、という声が上がる一方で、どうしてこういう研究が必要なのか理解できない、という声もありました。かくいう私自身、全国紙に記事が掲載されることを両親に報告した際、記事を見た両親

    芥川賞受賞者は長生き? – 社会的地位が余命に及ぼす影響
  • ナメクジの出現を予測する!- 市民科学と最新統計の融合

    外来種問題は突然に 2014年7月某日、札幌市の円山原始林で私が出会ったのは、体長15cmもの巨大な豹柄のナメクジ、マダラコウラナメクジでした。私はそれを知っていました。過去に一度だけ、ドイツ・ドレスデンの森の中で見たことがあったからです。北欧原産のナメクジがどうしてここに? 慣れ親しんだ円山の森に現れた、不似合いな新参者との突然の出会いに、目眩がしました。私の知る北海道の生態系は、これからいったいどうなってしまうのか? 我々ヒトの生活への影響は? 体長15 cmほどのマダラコウラナメクジ 市民のブログが教えてくれた 予期せぬ出会いに衝撃を受けた私は、研究室に戻るや否や、飛びつくように現状を調べ始めました。わかったことは、マダラコウラナメクジが2006年に茨城県で最初に侵入・定着が確認されたということ、さらに2010年には福島県、2012年には長野県にも侵入し勢力を拡大しているということで

    ナメクジの出現を予測する!- 市民科学と最新統計の融合
  • 油脂の味は6番目の基本味か? – “脂肪酸を感知する神経”とその役割を探る

    「油脂の味覚」の衝撃的な実感 ある日、筆者はいつもと同じラーメンを注文しました。ただ、その日だけはダイエットのために「油なしでお願いします」と言い添えました。すると、やってきたものはいつもとはまったく味の違うラーメンでした。この経験に衝撃を受け、筆者は油脂の「味覚」を強く意識するようになりました。 他にも、油脂のある菓子 VS 油脂のない菓子、温めただけの材 VS 揚げた材、脂の少ない魚 VS 多い魚など、油脂の有無を同じ材で比較すると、美味しさを決める要因であることは間違いなさそうです。では私たちはどうやって油脂の存在を知るのでしょうか? 脂肪酸を感知する神経の発見! 物中の油脂は、唾液などに含まれるリパーゼという酵素により脂肪酸に分解され、舌の味蕾細胞に存在する受容体・トランスポーターを介して味細胞とそれにつながる神経によって脳に伝えられます。 これまでの研究から、げっ歯類の味

    油脂の味は6番目の基本味か? – “脂肪酸を感知する神経”とその役割を探る
  • academist (アカデミスト)

    第1回招待講演会の動画を公開しました! 石を焼成する彫刻家、伊勢崎寛太郎さんのオンライン講演会の録画を公開します。 なぜ焼くのか。焼かれた石はどうなるの...

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