(2月1日、紀尾井ホール) 巷の音楽ファンの間で熱く語られるベルチャ弦楽四重奏団。今年結成25年を迎える彼らの演奏を初めて聴いた。 尖った激しい演奏の弦楽四重奏団が多い中、ベルチャ弦楽四重奏団の節度を保った美しい音、4人のバランスの良さ、徹底して作品の様式感を大切にする正統的演奏は貴重に思える。 今日のプログラムはモーツァルト、バルトーク、メンデルスゾーンのそれぞれ最後の弦楽四重奏曲を集めたもの。 最初のモーツァルト「弦楽四重奏曲第22番 変ロ長調K.589《プロシャ王第2番》」はウィーン古典的様式感があるやわらかな響き。この時点ではベルチャ弦楽四重奏団のすごさが分かっていなかった。 しかし、2曲目のバルトーク「弦楽四重奏曲第6番Sz.114 BB119」はスケールの大きな演奏でモーツァルトで抱いたイメージが吹き飛んだ。バルトークでも音の美しさ、柔らかさは変わらないが、作品の持つ激しい感情
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