90年代のBUCK-TICKやhideといったヴィジュアル系先駆者たちのオルタナティヴロックへの傾向は、“ミクスチャーロック”という日本独自のムーヴメントを起こした。ヘヴィロック、モダンヘヴィネス……、などとも呼ばれ、“ラウドロック”と呼ばれている現在のシーンに通ずるが、ここに挙げた音楽ジャンルのような言葉たちはすべて和製英語であり、日本だけの特異なシーンでもある。 80年代からのパンクやハードコアとジャパメタ、90年代の海外オルタナティヴロックが、ヴィジュアル系のカリスマたちによって融合され昇華された。しかしながら、一気に弾けてしまった。客がステージに向かってツバを吐きながら「かかってこいやー!」と殺気立っていたTHE MAD CAPSULE MARKET’Sのライブが、サークルやモッシュで両手を挙げて「オイ!オイ!オイ!」というピースフルなノリに変わっていったように。2000年頃、ちょ
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