ブックマーク / fuyu-showgun.net (3)

  • ヴィジュアル系がカッコ悪かった頃 <後編> | fuyu-showgun .net

    90年代のBUCK-TICKやhideといったヴィジュアル系先駆者たちのオルタナティヴロックへの傾向は、“ミクスチャーロック”という日独自のムーヴメントを起こした。ヘヴィロック、モダンヘヴィネス……、などとも呼ばれ、“ラウドロック”と呼ばれている現在のシーンに通ずるが、ここに挙げた音楽ジャンルのような言葉たちはすべて和製英語であり、日だけの特異なシーンでもある。 80年代からのパンクやハードコアとジャパメタ、90年代の海外オルタナティヴロックが、ヴィジュアル系のカリスマたちによって融合され昇華された。しかしながら、一気に弾けてしまった。客がステージに向かってツバを吐きながら「かかってこいやー!」と殺気立っていたTHE MAD CAPSULE MARKET’Sのライブが、サークルやモッシュで両手を挙げて「オイ!オイ!オイ!」というピースフルなノリに変わっていったように。2000年頃、ちょ

    ヴィジュアル系がカッコ悪かった頃 <後編> | fuyu-showgun .net
  • ヴィジュアル系がカッコ悪かった頃 <中編> | fuyu-showgun .net

    2007年、MUCCがGUNS N’ ROSESのオープニングアクトを務めたとき、演奏中にも関わらず罵声が飛び交った。「ヘタクソー!」「帰れー!!」──そのあまりにも酷い光景を見かねて、次第に「頑張れー!!」という声援も送られた。そんな周回遅れのマラソンランナー状態のステージであったが、さらに「アクセル・ローズ会場未到着」という最悪の事態が起こり、一度終わって退場したにも関わらず時間調整のため再びステージに戻って演奏する、という散々なオープニングアクトだった。プライドを木っ端微塵にされたあのステージで彼らは何を思ったのだろうか。 そんな姿を見ていたからこそ、前回取り上げ、稿を書く衝動に駆られた逹瑯の「いつからヴィジュアル系はカッコ悪いとされるようになったんだろう」という発言にとてつもないほどの重みを感じたのだ。今のMUCCは強い。オーディエンスの士気を煽動するのが当にうまい。ライブを盛

    ヴィジュアル系がカッコ悪かった頃 <中編> | fuyu-showgun .net
  • ヴィジュアル系がカッコ悪かった頃 <前編> | fuyu-showgun .net

    先日刊行された市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず。』が非常に面白い。<草創期の共犯者・市川>と<ゼロ年代の業人・藤谷>による異なる観視点は、お互いを保管しあう資料的意味合いは大きく。そして、あのおおらかな時代の実体験を基に感覚的に語る市川さんとクロニクル史観から現実主義を求めていく藤谷女史のやりとりは、そもそもの読み物として大変面白い。なんせ、私は市川さんの文章で音楽的素養を学んだ(こじらせた)し、外部執筆するようになったきっかけは藤谷女史の推挙があってのことだったので、そんなお二人の“素”の会話は微笑ましくもあり。大体こういう類のは「おいおいおい」「そこは違うだろ」といった突っ込み要素や、良くも悪くも賛同しかねるところがあったりするものなのだが、このには、7割の「そうそうそう」と3割の「あー、こういう考えもあるわけね」しかない。両名世代はもちろん、近年の若い世代のV系ファンに

    ヴィジュアル系がカッコ悪かった頃 <前編> | fuyu-showgun .net
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