ブックマーク / note.com/yukiyukit (1)

  • 「この世界の片隅に」を劇場に見に行く私の事情|戸田幸子

    私の原爆の印象は「晴れ」「じりじり暑い」「8時15分で止まった時計」 オバマ大統領の広島での演説は、晴れ渡った空から原爆が落ちてきた描写で始まった。それは、広島に生まれて平和教育(というか、原爆教育)を存分に受けて育った私にとって毎年8月6日に反芻してきた自分たちの目線の原爆だったので、その冒頭部分だけで心を鷲掴みされてしまったのだ。オバマ大統領は私達の側に立ってくれていると感じてしまったのだ。 私の祖父は原爆が落ちた時爆心に近い広島城のあたりにいたので、骨も残っていない。大叔母はなんとか自力で宇品の自宅まで戻ってきたが一週間くらいで亡くなったらしい。曾祖父母は庭で遺体を焼いたとのことだったので、まとめて河原で焼かれてしまった人たちに比べると親孝行だったのだろう。他にも身近な被爆者の人たちから色々な話を聞いており、私の中であの日広島のどの辺りがどんなだったかある程度マッピングされていた。そ

    「この世界の片隅に」を劇場に見に行く私の事情|戸田幸子
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