ブックマーク / toshifujiwara.blogspot.com (4)

  • 3月11日から4週間

    題名は室町時代の禅僧・夢窓疎石の言葉で「別に工夫なし」。ここはそんな境地にいつか到達したい、日ではまだ有名でない映画監督・藤原敏史が勝手に愚痴ってるブログです 黒沢清『トウキョウソナタ』より、ドビュッシー「月の光」 3月11日金曜日から、4週間が経った。その直前の木曜の夜にはマグニチュード7.1、最大震度は6強を記録する、普通ならそれだけでも充分に大地震と呼ばれるはずの余震で、東北地方は大停電だという。 先の見えない不安のなか、まず被災地の皆さんには心からお見舞い申し上げる他はない。 その皆さんを思うと同時に、4週間前の地震と津波で命を落とされた多くの方、まだ行方も定かではない人々の死をせめて悼もうとするとき、我々は映画を作っている人間ではあっても、それを伝え表現する言葉も映像もなく、今はただ音楽の力に頼るしかない。 というわけで、先日NHKで放映され、この震災を経てもまったく古びていな

    3月11日から4週間
  • 「核の危機」とアンドレイ・タルコフスキー

    題名は室町時代の禅僧・夢窓疎石の言葉で「別に工夫なし」。ここはそんな境地にいつか到達したい、日ではまだ有名でない映画監督・藤原敏史が勝手に愚痴ってるブログです Sacrificiul – Tarcovski 1/5  RO Sub “Offret Sacrificatio” (1986) Vezi  mai multe  video    din   film アンドレイ・タルコフスキー『サクリファイス』(1986) 福島第一原発の事故については、僕なりに噛み砕いた概説をこのブログにも載せたが、基の部分はそこまで分かり易い話だというのに、当事者側の発表もマスコミやジャーナリズムの報道も、すっかり混乱の極みになっている。 一昨日の、敷地内の土壌サンプルからの微量のプルトニウム検出を巡る騒動で「これでいよいよ最悪の事態だ」と色めき立つのに至っては、失笑ものである。土壌サンプルの採取はよく聞

    「核の危機」とアンドレイ・タルコフスキー
  • 福島第一原発では何が起っているのか?

    題名は室町時代の禅僧・夢窓疎石の言葉で「別に工夫なし」。ここはそんな境地にいつか到達したい、日ではまだ有名でない映画監督・藤原敏史が勝手に愚痴ってるブログです 今や我が国最大のニュースであり、内閣官房長官がときには一時間おきに、毎日何度も記者会見してはそれが生中継され、テレビでも新聞でもネットでも、膨大な時間がその報道に当てられている。 だというのに、これほど何が起っているのかが分かりにくい事件もない。 原子力がどれだけ複雑なものとはいえ、この分かりにくさは異常である。 なにしろ事故だというのに、なぜ事故が起きたのか、その原因と結果がまるで説明されていないのだ。 いや実は官房長官の記者会見などで言及していないわけではない。ところが会見している人がよく分かってないのか、その肝心なところが決して分かり易く強調もされず、詳しい説明もない。 どれだけ原子力が複雑な科学技術だとは言っても、実をい

  • 放射能で不安になる前に分かっておくといいこと

    題名は室町時代の禅僧・夢窓疎石の言葉で「別に工夫なし」。ここはそんな境地にいつか到達したい、日ではまだ有名でない映画監督・藤原敏史が勝手に愚痴ってるブログです 福島第一原発の事故についての昨日のエントリー、中学生の理科の知識でも分かることを目指したのですが(僕自身、大学は文系ですから理科は高校までしか勉強してませんし)「分かり易い」と好評いただきありがとうございます。 とはいえ、多くの人が当に不安なのは事故そのものより、そこから漏れる放射能のことでしょう。 ただ放射能、放射線、放射性物質のこととなると、さすがにそう分かり易い話には出来ないのが困ったところ。皆さんがいちばん不安だろうし、実際にいちばん直接の被害があるかも知れないことなのに。さてどうしますかね… とりあえず一点、念のため誤解をといておくのなら、放射線による健康被害は、鳥インフルエンザとか新型インフルエンザとかHIVとか、昨

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