だんだん夏が近づいてきて、手足口病やヘルパンギーナといった夏風邪にも流行の兆しがみられてきました。この2つはエンテロウイルス属というグループが原因となっており、症状には似たところもいくつかあります。それぞれどのような病気でしょうか。 ■手足口病「症状、診断、合併症、治療」【症状】 まず手足口病はその名のとおり、手、足、口に水ほうができる病気です。数mmくらいの小さな発疹が手の先、足の先にでき口の中には口内炎ができます。 発熱を認める場合もありますが、平熱~微熱程度のこともあります。 【診断】 発疹は、ときに太ももやおしりにもできますが、手足口に発疹が分布することでおおよそ診断がつきます。何か特別な検査をするわけではなく、流行状況や症状の判断です。