学生向け就活セミナーで、社員が学生のふりをして質問する「サクラ」行為が発覚したリクルートで、トヨタや地銀など採用する側の企業がスポンサーとなっている学生向け説明会でもサクラが横行していたことがわかった。料金は、生放送のウェブセミナーで定価75万円(リクナビ掲載料とは別)。「リクナビDMP事件」と同様、企業側と“共犯”で学生を騙す構図だった。サクラは「一部」ではなく全国でノウハウが共有され、サクラチャット例まで共有。リクナビ登録や就活イベント予約の促進に利用していた。幹部も「まずサクラしこんでね」と指示し、「サクラ質問を用意しておけばよかった」と部下に反省させる始末だった。 Digest 「学生を食い物にする」カルチャー 全国規模で“サクラナレッジ”を共有 最初から最後までヤラセも 調査に応じず、社員には嘘を答えるよう指導 組織的・幹部ぐるみだった トヨタ地銀NHK電通…サクラは企業セミナー