島根県西ノ島町の磯で今月、体長1メートル、重さ9・2キロのマダイを岡山県の会社員が釣り上げた。同町の渡船業者によると、磯釣りで1メートルの大台に乗せたのは少なくともこの10年間ではいないという。大きすぎてタモに入らず、執念で岩場の隙間に引きずり上げた。 [関連]「大物マダイ」奇跡の瞬間を振り返る ~岡山・難波さんの証言をもとに~ 釣り上げたのは、釣り歴30年の難波聖司さん(55)=岡山県津山市。仲間と2人で西ノ島町の渡船松尾丸に1日未明に乗船した。西風が強く、風裏でさおを出せる赤灘周辺の磯を松尾翔平船長(35)が選んだ。 山陰独特のタル浮きで探ったが、日中の釣果はいまいちだったという。変化が出たのは午後9時ごろ。底カゴ仕掛けに変えて、50~60センチのマダイがぽつぽつかかるようになった。クライマックスは日付が変わった2日午前0時過ぎ、30~40メートル先の浮きが消えた。 「軽い当たりでイ