全ての慢性頭痛の約1%と頻度的には非常に少ないのですが、そのあまりにも特徴的な臨床症状のために、一度群発頭痛の発作をおこしている人を見たら二度と忘れられないようなインパクトがあります。眼を押え頭を抱え込むようにしてウーッとうなっている様子は、まさに地獄の苦しみに耐えているという言葉そのものです。通常は放置しておいても3時間程で治まりますが、その間が拷問のようだといいます。片頭痛で夜間救急外来にくる人はそれほど多くありませんが、群発頭痛の方は、やはりじっとしていられないためか、救急外来によく来られます。季節の変わり目に多いので、春と秋に患者さんがかたまる傾向にあります。