メニューの1例で、オクラとナスの豚肉みそ炒め定食と、コーヒー、おからと枝豆のケーキのセット。20分以上かけて食べることを提唱する 秋田市中心部に昨年末開店した「あきたタニタ食堂」の客足が思ったほど伸びず、苦戦を強いられている。首都圏では人気の塩分を抑えた定食が、塩分摂取量が多く、濃い味を好む秋田県民の嗜好(しこう)と合わないことなどが要因とみられる。同食堂は健康食になじんでもらおうと、独自に開発したスイーツをメニューに加えたり、「健康カフェ」を開いたりといった試行錯誤を重ねる。(秋田総局・橋本智子) <調味料は置かず> 食堂は、タニタ食堂の定食が味わえる東北初の店舗。核テナントの撤退が相次ぎ、昨年末にリニューアルした市中心市街地再開発地区「エリアなかいち」の商業ビルの目玉テナントとして入居した。タニタとフランチャイズ契約を結んだ秋田市の「あきた食彩プロデュース」が運営する。 定食は薄味