日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は、2012年上半期に発生した情報漏洩インシデントの状況について取りまとめ、速報版として公開した。 同調査は、2012年上半期にメディアが報道した個人情報漏洩事件や事故について、同協会セキュリティ被害調査ワーキンググループと、情報セキュリティ大学院大学の原田研究室および廣松研究室が集計、分析したもの。 2012年上半期に発生した個人情報漏洩インシデントは954件で、前年同期の807件を大きく上回った。「管理ミス」が371件で38.9%を占め、「誤操作」が324件で次に多い。「紛失、置き忘れ(111件)」「盗難(50件)」が続いた。 インシデントにより漏洩した個人情報の件数は123万9626人分で、前年同期の208万5566人分を大きく下回り、2012年は前々年の上半期とほぼ同水準だった。インシデント1件あたり、平均1349人分の情報が漏洩している