Close-Up Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 都心再開発の激戦区である東京・虎ノ門。ここで大手デベロッパーの森ビルが、30年越しとなる総事業費約5800億円の超大型再開発に着手した。森ビルが戦略エリアと位置付ける虎ノ門のプロジェクトが持つ意味を探った(ダイヤモンド編集部 大根田康介) 六本木ヒルズに匹敵 あべのハルカスを超える規模 30年越しのプロジェクトがついに動き出した。大手不動産デベロッパーの森ビルが8月22日の記者会見で、5日に着工した「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の全貌を明らかにした。 敷地面積は約6万3900平方メートル、総事業費が約5800億円という大型事業だ。計画地は、以前に同社が手掛けた「六本木ヒルズ」(2003年竣工)と「虎ノ門ヒ