――スティールに「株式持ち合い」処理を迫られた江崎グリコ 28日に約26年ぶりの7000円割れを記録し、リーマンショック以降、大幅な下落を続けてきた日経平均株価。この予想を上回る下落は、各企業の財務状況に非常に大きな影を落としている。――それは「株式持合い」による損失。企業によっては、その損失額が当期の利益のほとんどを食い潰してしまうほどの規模にまで膨らんでいるところもある。第2四半期決算(9月の中間決算)において、企業が続々と保有株の損失を計上。業績下方修正の発表が相次いでいるのだ。 先週22日、その象徴となる出来事が起きた。投資ファンド「スティール・パートナーズ(以下、スティール)」が、同社が筆頭株主を務めている「江崎グリコ」に対し、株式持合いによる損失の対処を要請したのである(スティールのプレスリリースはこちら。 評価損で利益のほとんどを消失!? 業を煮やしたスティールが反撃