前回,CD-Rドライブによって,同じデジタル・データでも音が変わることを紹介した。ここで肝心なことは,販売されているCDは永遠のものではないということだ。実際,筆者が所有するCDの中には,アルミ蒸着層に湿気が5年ほど前に侵入し,真っ黒になってしまったものがある。このCDは,CDが登場した初期のドイツArchivのBach全集(輸入盤)である。また,使用頻度の高いCDは,どうしても表面に傷がつきやすく,傷が大きくなると,再生時にノイズが発生したり,再生が全くできなくなってしまうことがある。傷を削り取る装置で修復を試みても,効果が無い場合もある。 この問題は,CDをCD-Rにバックアップすることで解決できる。しかも,前回紹介したように,高音質で書き込めるCD-Rドライブを使えば,元のCDよりも音がよくなることがあるのだ。Premium2の販売台数から推測すると,大切なCDコレクションを,このよ
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