共感でお金を集める、新しい資金調達の形ーー。 クラウドファンディングは、日本にその仕組みが輸入されて約10年、しばしばそんなキャッチフレーズで語られてきました(*1)。 でも2020年、そろそろこの言葉から脱しても良いのではないかと思うのです。 text by 廣安ゆきみ(キュレーター) はじめに私は、日本最古参のクラウドファンディングサービスREADYFORで、プロジェクトの伴走サポートを行う「キュレーター」という仕事をしています。 担当プロジェクトは年間数十件。それぞれの実行者の方々とあーだこーだ言いながらプロジェクトの見せ方を試行錯誤し、支援者さんからの応援コメント(*2)に胸を熱くする日々の中で、次第にこの共感という言葉のそぐわなさに、違和感を抱くようになってきました。 クラウドファンディングの核って、別に「共感」ではないんじゃない……? では私たちは、なにでお金を集めている、とい
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