日本のアニメに革新をもたらした作曲家の、広がり続ける音楽世界
![INTERVIEW: 菅野よう子](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9fb7bd8a879a26dd7b7aac555352230c33ad4ddc/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.redbullmusicacademy.jp%2Ffiles%2Fthumbnails%2Fe65%2Fthumb_e65ca431ffaba54a1d65621df1c85d3b.jpg)
アニメやゲーム関連の音楽を中心に展開しているレコード会社・ランティス。アニソンファンなら、誰もが知っているランティスですが、そのランティスで、これまで数多くの作品を手掛けてきたプロデューサーが今回紹介する佐藤純之介さんです。現在はランティス系列の制作会社アイウィルの音楽制作部に在籍する佐藤さんは、プロデューサー、ディレクター、エンジニアとして、アニソンのみならず、ランティス以外のレーベル作品を含め、年間約300曲弱の制作に携わっているのだとか……。 最近では、「ラブライブ」などのアニソンのハイレゾ配信をスタートさせた仕掛け人として、メディアにも取り上げられていましたが、その一方で、佐藤さんは別の顔も持っているのです。そう、彼の自宅には、膨大なシンセサイザのコレクションがある、世界屈指のシンセマニア。先日、その佐藤さんの自宅に遊びに行き、お話を伺ってきたので、紹介してみましょう。 アニソンを
電子音楽の「神」と「天使」 2人を出会わせる技術は現在制作中 「シンセサイザーのパイオニア・冨田 勲の『イーハトーヴ交響曲』に、電子の歌姫・初音ミクがコラボする」――。その発表は当然のごとく話題を呼び、ネット上でも大ニュースとなった。大友直人指揮による日本フィルハーモニー交響楽団と、VOCALOIDである初音ミクの共演という前代未聞のコンサートは、どんな風にして行なわれるのか。 2012年11月23日(金・祝)の初演に向けて関係者全員奮闘しているはずだが、特に初音ミク部分を担当するクリプトン・フューチャー・メディアはかなり大変なのではないか。それは8月27日の記者会見での伊藤博之代表の発言からも伝わってきた。いわく、「技術的なハードルが高くて、完全にはシステムは完成していません」。
ニコニコ動画がリニューアルし、プレミアム会員向けに提供が始まったZEROプレイヤーの評判が散々な中で、新しいサービス「Nsen」はまだまだ地味ながらも好評のようだ。 Nsenは、ユーザーからのリクエストを受けてニコニコ動画内のコンテンツをストリーミングするサービスで、いわゆるインタラクティブ型のネットラジオのようなもの。自分の選んだ曲を皆に聴かせ、その選曲がリスナーから評価されるという意味では、turntable.fmに端を発するWeb DJシステムにも近い。
去年発売された「初音ミク sings ハルメンズ」は、ボーカロイドでニューウェイヴ時代の伝説のグループをカバーするという大胆な企画アルバムだった。それがニューウェイヴ時代の楽曲とボーカロイドの親和性が意外なほど高いことを立証。今年10月末に発売された「初音ミク sings ニューウェイヴ」は、その続編となるアルバムである。 ニューウェイヴ時代の代表的な楽曲を、うどんゲルゲ、キャプテンミライ、耳ロボP、みろんP、ぶっちぎりP、kihirohitoという前作でもおなじみのボカロPがカバー※。新たに、ぼーかりおどP、「調教すごい」で話題になったMitchie Mも加わり、さらにパワーアップした印象がある。 ※ デッドボールPは実は根がプログレなので外れた。 目玉は、ジューシィ・フルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」に、本物のジューシィ・フルーツのボーカリスト・イリア嬢が参加し、ボーカロイドとのデュ
ベーシスト、あるいはベースという楽器にどんなイメージをお持ちだろうか? 高度な音楽的知識と技術なしには成り立たない、バンドサウンドを決定づける重要なパートである。 が、主役はボーカリストやリードギターに持っていかれ、ともすれば安いスピーカーでは聴き取れない、まるで空気のように地味なもの。残念ながらそんな風に捉えられることもなくはない。確かに一部の天才やイノベーター以外は、いまひとつスポットライトが当たらないのも事実であろう。 ところが我が国のニコニコ動画では、妙な感じで存在感を示しているのがベースという楽器、そしてベーシスト達である。呆れ返るほどのテクニックを持ち、難しいフレーズも平然と弾きこなしてしまう彼らベーシストに共通するキーワードがひとつある。 それは「変態」※。 ※ もちろんマトモな方も大勢いらっしゃいます。 ニコニコ動画で一番有名なベーシスト、「H.J.Freaks」はその変態
“イトケン”こと伊藤賢治氏と“ヒャダイン”こと前山田健一氏が初遭遇。音楽的ルーツからゲーム音楽について思うこと,そしてプロ論に至るまで語り合ってもらった 編集部:TeT カメラマン:増田雄介 123456→ 昨年の夏,“ヒャダイン”こと前山田健一氏のインタビューを掲載したことを,覚えている人はいるだろうか? そのインタビューの最中,前山田氏は「ゲーム音楽では,伊藤賢治さんの作品に最も影響を受けた」と語っていた。 実はその段階で,前山田氏と,前山田氏が影響を受けたという伊藤賢治氏の対談を実現できないものかと考えていたのだが,当時の前山田氏はそんなネタ振りに対し「いやいや,そんなの恐れ多いです」と即答。一度は胸の奥にしまっていた。 前山田健一氏 1980年生まれ。作曲家,作詞家,編曲家,歌手。自身曰く「鳴かず飛ばずの時代」(2007年〜)に,ヒャダイン名義でゲームのアレンジ曲をニコニコ動画で発
ボカロPをはじめとしたニコニコ動画界隈のプレイヤーがステージに上がり、ボカロ曲を演奏するライブイベント「ドキッ☆ ボカロ曲だらけの生ライブ」、通称「ドキ生」最終回が、新宿BLAZEで7月16日~17日の2日間にわたって行なわれ、無事終了した。 ドキ生は純然たるアマチュアイベントでありながら、キャパ800人のライブハウスを2日間満員にした。これだけで快挙と言っても構わないのだろうが、まずオーガナイズが完璧で、音響も最高。だから出演したバンドは素晴らしいパフォーマンスを披露し、観客もそれに応えた。いわゆる同人系イベントにありがちな、アマチュアリズムに甘えたところが一切ない、きわめて質の高いイベントだったことに最大限の称賛を送りたい。 その興奮冷めやらぬライブが終わった後の中打ち(会場で行なわれる打ち上げ)で、関係者からコメントをもらうことにした。 まずドキ生を2年2ヵ月に渡って支え続けた、主催
これまでに多数のメジャーデビューアーティストを輩出し、いまやシンガーの登竜門として定着した感のあるニコニコ動画。その人気は国内のみならず海外からも熱い注目を浴びており、現在では海外から動画を投稿するユーザーも少なくない。ニコニコ動画ではそうした海外ユーザーから投稿された動画に対して「ニコニコ国際交流」というタグがつけられ、コメントでの交流が積極的に行なわれている。 ◆ほんこーん 画像&動画 そんなニコニコ国際交流の先駆けとなった香港出身のシンガー「ほんこーん」に、これまでの活動や日本への想い、そして5月22日に台湾で開催される公式ライヴイベント<ニコニコ大会議in台湾>への出演の意気込みを語ってもらった。 ◆ ◆ ◆ ── ほんこーんさんは、ニコニコ大会議への出演は初めてですよね? ほんこーん:そうですね。とにかくびっくりしました。<大会議>というイベントは自分の中で一番大きなイベ
新宿でゲリラライブを行った堀江由衣 2011年2月6日(日)、東京・新宿の新宿ステーションスクエアにて、新曲「インモラリスト」の発売記念ライブを行った堀江由衣。ゲリラライブということで事前告知もほとんどないままに行われた本イベントだが、会場にはたくさんのファンが集まり、大盛況のライブステージとなった。 イベントの模様については既報のとおりだが、今回はライブ後に堀江由衣が語ったメッセージを紹介しよう。 堀江由衣が語る「インモラリスト」発売記念ライブ ――まずは、新宿でのゲリラライブの感想をお願いします 堀江由衣「直前に少し騒ぎがあったので、できるだけ見つからないようにやろうと思っていました。皆さんの前でイベントをやりたいという気持ちもありつつ、自分は誰にも見つからないようにやってやる! みたいな気持ちになっていて。私はアマノジャクなので(笑)。『ニコ生を観てください』ぐらいで、それ以外は事前
日本を代表するロックキーボードプレーヤーにしてSF作家の難波弘之氏が初音ミクに興味を持っているという話を「尻P」こと野尻抱介氏が聞きつけた。「どう転がるか全く読めない」座談会の話題は二転三転し……。 その1:SFでプログレッシブな「初音ミク」を語り尽くす その2:なまじ知識がある人より、おもちゃ感覚でいじれる人のほうが強い 初音ミクの下着は? 難波 そういえば初音ミクは何色の下着を履いてるかみたいのもありましたよね。 松尾 それはもう野尻さんが権威です。 難波 そうですか(大笑) 野尻 まず縞派、白派と派閥があって。 難波 派閥があるんですか! 野尻 あと観測問題に絡めると、観測するまでは不定であると。 難波 (大笑) ところであの髪はエクステなんですか。自毛? 杜松 自毛ということでしょうね。 難波 自毛なんだけど、緑バージョンと青バージョンとか色々ありますよね? 杜松 印刷とかイラスト
日本を代表するロックキーボードプレーヤーにしてSF作家の難波弘之氏が初音ミクに興味を持っているという話を「尻P」こと野尻抱介氏が聞きつけた。「どう転がるか全く読めない」座談会の話題は二転三転し……。 その1:SFでプログレッシブな「初音ミク」を語り尽くす 難波 僕も、元祖オタクのほうですから。10代の時に結局今の日本のアキバ文化みたいなものの最初のところを見てた人間なので。 野尻 第1世代オタク、みたいなもんですよね。 杜松 え、いくつくらいからになるんですか 難波 僕はね、中1のときに宇宙塵の会員になった、で、もうそん時すでに先輩に、荒俣宏さんとか、青土社の青木さんとかがいましたね。僕より上の大先輩といったらそりゃあすべてを作ったのは柴野拓美さんだと僕は思ってるんですけど。SF大会っていうものを作って、その頃の仲間から結局、スタジオぬえとかガイナックスができて。マスカレードからコスプレ文
日本を代表するロックキーボードプレーヤーにしてSF作家の難波弘之氏が最近、初音ミクに興味を持っているという話を、「ミク廃」(初音ミクのコアなファン)としても有名なSF作家、野尻抱介氏が聞きつけた。 この2人のボカロ(VOCALOID)対談を見てみたい、とVOCALOID関連記事を多数執筆しているライターの四本淑三氏、VOCALOID聴き専ラジオのNezMozzこと杜松百舌(ねずもず)さんが画策し、「初音ミクとかVOCALOIDとかSFとか電子楽器とかロックとかについて難波さんに聞いてみよう」的な長い座談会がスタートした。ITmediaからは松尾が参加。 ※難波氏は、松尾が編集長を務めていたMac専門誌MacUserで連載コラム「新連載に関する覚え書き」を執筆していた。 ミクとの遭遇――難波編 松尾 今日話がどう転がるかちょっとまったく読めない。 野尻 いやー私も読めない。 (しーん) 四本
元「広告批評」編集長・河尻亨一氏が、消費者の心を巧みにつかむヒットメーカーたちのコトバから、時代の“ツボ”を探る。インタビュー&レビューの「ハイブリッドスタイル」で、“テック”な現代のトレンドをディープに読み解いていく。 「モノが売れない」とされるこの時代。しかし、よくよく世の中を見回せば、不景気の逆風をものともせず、着実にヒットを生み出している仕掛け人がいる。 彼らはどんなマインドで世間をウオッチし、どこにアイデアの泉を見いだしているのか。企画をどうやってプロデュースしているのか。そして、形になったものをいかなる戦略のもとに社会に届けているのか。そもそもヒトのココロを動かすモノとは何なのか? この連載ではそのあたりを探ってみたい。 ヒットメーカーのコトバから時代のツボを浮かび上がらせる。これぞ「THIS IS HIT!」の流儀。第1回目のゲストは作曲家・音楽プロデューサーの小室哲哉氏だ。
最近オリコンチャートを見てもアニメの主題歌やエンディング曲、いわゆる「アニソン」がランキング入りすることも珍しくなくなりました。「日本のアニメやマンガは海外でも有名」なんて情報はすっかり当たり前になったけれど、これでアニソンも国内ではJ-POPやロックと肩を並べる音楽ジャンルと言えるわけで。では、海外では? 「24時間アニソンだけをかけて合唱し続ける」というエクストリームなイベントを毎年やっている友人がいる。この時点でも十分おかしいけれど、この前聞いたひとことが「この前アメリカでやってきたんですよ、アレ」。海外でのアニソンとは?24時間アニソン合唱inUSAはアメリカ人は受け入れてくれるのか? (大坪ケムタ) オタクの祭典からのオファーで渡米! アメリカでアニソンを24時間歌い続けるイベント…そんな偉業を果たしてきた快男児が本業・映像作家、そして『24時間耐久アニソン1000曲メドレー』、
もともと音楽を作るためのソフトとして登場した「初音ミク」だが、そのキャラクターを使った映像作品も数多い。 初音ミクを映像化したものといえば、以前お伝えしたCG制作ツール「MMD」(関連記事)による3DCG作品が大きな割合を占めている。だが中にはMMDを使わず、すべて自作で3Dのモデリングをしている映像作品も少なくない。 ひときわ高いクオリティで我々を驚かせたのが、Tripshots氏の作品だ。 特徴的なのはとにかく美麗で繊細で高品質な映像。一目見ればその美しさに目を奪われる。代表作「Nebula」では、サイバーな雰囲気の映像にトランスミュージックが見事に合わさり、感動を呼ぶ。 3DCGに注目してしまいがちなTripshots氏の作品だが、実は音楽も自身の作品というから驚きだ。作曲者である「ボーカロイドP」としての評価もかなり高い。 彼の本職は現役の映像ディレクター。いわば「プロ」である彼が
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