基本的には、感覚的に好きか嫌いかを決めてもらえればよいのですが、ちょっと理屈っぽいことを書きます。 まず、スポンジ・ボブの登場人物はアメリカ社会に対する痛烈な皮肉になっています。たとえば、 すごくポジティブ、すごく素直な スポンジ・ボブ 南部の田舎町にいそうなすごいバカの パトリック シニカルで皮肉屋、他人に心を開かない イカルド 金儲けにしか興味がない カーニーさん 言うことと考えていることが違う パール 男に絶対負けたくない サンディ などなど こうしたキャラクターたちが、「週末はどうだった?」のようなアメリカ的社交辞令を交わすところなどを批判的に描き、笑いのめしています。これは米国人にとっては自虐的な笑いであり、この辺が大人にもウケている理由です。 そして、設定そのものが「海の底で、スポンジが、ファストフード店でバイトしている」という超シュールさ。 物語はスラップスティック・コメディ