認めてもらうこと、褒められることは嬉しいことです。 国家が仕事を認め、褒めてくれると勲章が出ます。 国家が認めなくても、誰かが、形はともあれ認めてくれ、 自分が嬉しかったことは私製の勲章であろうかと、 私製の叙勲事項はないかと振り返ってみました。 古い依頼者の方が久しぶりに見えて、一応の話が済み、昔話などしていた。頭脳明晰な相手方弁護士と闘った苦労話をしていて、つい愚痴ともつかず「(弁護士は皆頭が良いのに)俺みたいに頭の悪い奴が、何で弁護士で飯が食えているのかね」と口を衝いて出た。と、その方がすかさず「真面目です」と申された。 そのときは、真面目なら飯が食えるのか、何か誉め言葉はなかったものか、あんなに間髪を入れず「真面目」と言われる、「頭は悪いが」と思っておられたのか、と少時この会話の感想の整理がつかなかった。 唯、弁護士の神髄は「真面目」であることと悟った。今、時々思い出しては、「そう