・企業としての「ライブドア」について ワタシはネット上の個人文化について研究しているので、その文化に関わってくるライブドア、についてのみコメントしたい。そうした視点で企業ライブドアを見ると、良い印象も悪い印象も半々である。それは2004年頃に、ネット上の個人活動から生まれたコミュニティまたはウェブサービスを、急速に吸収していった時から感じている。具体的には、グルメ情報サイト「東京グルメ」、掲示板サービス「したらば」、ネットラジオサービス「ねとらじ」、ブログサービス「MEMORIZE」……などが、多くは運営者ごとライブドアに吸収/営業譲渡/買収されていった。それは元サービス運営側からすれば、サーバ運営費・管理の手間などの問題を解決してくれる嬉しい話だし、ライブドア側からすれば人の流れを回収でき、また管理人ごと引き抜くことで元のサイトに漂っていた「個人」の匂いを消さずに運営を続けられ、反感を減