いまさらながら、映画『インストール』(片岡K監督、2004年)のDVDを借りてきて観る。以下、思ったことを箇条書き。 パソコンで映画を丸々一本観たのはこれが初めての体験だったのだが*1、この作品はパソコンのディスプレイ*2で観るほうがぴったりハマるなあ、なんてことを思う。とにかく、映画館でスクリーンで観るのとも、テレビで観るのともまた違った距離感がとても新鮮だった。 小説を映画化するとなると、余分な設定を削るなどしてコンパクトにしてしまうことのほうが多いと思うのだが、『インストール』の場合、原作ではくわしく描かれていない主人公・朝子の母親の職業や、かずよし少年の家庭まで設定されるなど、逆に世界観が広げられている。その点では昨年放映されたドラマ版『野ブタ。をプロデュース』と同じだ。これは『野ブタ。』を観ていても感じたことだが、若い作家のまだ狭くて単純な世界観を、オトナが「世界というのはもっと