筆者は、2015年2月、扶桑社系WEBメディア『ハーバービジネスオンライン』(http://hbol.jp)で、安倍政権の背後に蠢うごめく「日本(にっぽん)会議」についての調査・報告を目的とする連載記事「草の根保守の蠢動」をスタートさせた。一介のサラリーマンからライター稼業に飛び込んで最初の大仕事だ。編集部は調査活動に多大なる理解と惜しみない協力を示してくれたが、やはりWEBメディアとしては限界がある。常にリソース難に悩み続ける1年間だった。そしてなによりつらいのが、筆者の目には極めて大きな問題と映る「日本会議」について、全国紙を始めとするメジャーなメディアが沈黙を続けることだった。もし自分の取り扱う事象が、本当に社会的にも大きな問題であれば、きっと大手メディアも追随を始めるはずだ。そんな思いで、ひとりぼっちの孤独な調査作業を続けていた。しかし、大手メディアは動く気配すら見せない。 そんな