少し前にCheap Talkブログでそう題されたエントリが上がっていた(原題は「The Welfare Economics of Elevator Travel」)。オフィスビルで働く人間にとっては身近な話題であるが、節電でエレベータの稼動本数を減らすビルも少なくない現在の日本では特にますます身近になっているとも言える。 以下はその概要。 一階上がるためにエレベータを利用する人に対し、階段を使えば良いのに、とイラッとしたことがあるかもしれない。しかし、1階から3階に上がる人に対し、2階で降りて一階分階段で上がれば良いのに、イラッとすることは無い。従って苛立ちの原因は、一階分階段を使わないという怠惰にあるのではなく、外部性にあることになる。 一階上がるためにエレベータを利用する人は皆を遅らせるのに対し、1階から3階に上がる人はそうではない――乗り込んだ以上、エレベータは一度は止まらなくてはな