2011/12/912:55 ポリオワクチン騒動があらわにした、厚労行政の「後進性」 上昌広 ■「神奈川県のやり方はグレーゾーン」? ポリオワクチンに関する議論が盛り上がっている。ことの発端は10月15日、朝日・読売・毎日新聞、およびNHKが、神奈川県が不活化ポリオワクチンの集団接種を開始すると報じたことだ。 この報道に小宮山洋子厚労大臣が噛みついた。10月18日の定例記者会見で、「予防接種行政上、望ましいことだとは思わない」と持論を述べた。「不活化ワクチンには健康被害を補償する制度がない」「国民の不安をあおり、接種控えをさらに増加させる」ことが理由らしい。 小宮山大臣、黒岩知事のいずれもマスコミ出身。その「使い方」は熟知しているだろう。ただ、圧倒的に小宮山大臣の分が悪い。状況を十分に分析することなく、厚労省の言い分をそのまま発表してしまったようだ。どうも、彼女には医療関係のブレインがいな