日本の社会全体で「デジタル依存」が進んでいるように見える。メディア環境研究所が実施した「メディア定点調査2019」によれば、「携帯電話/スマートフォン」の1日当たりの接触時間は、ほぼ毎年増え続け、今年は117.6分となり、はじめて100分を超えた昨年(103.1分)を上回った。 また、モバイルに特化した調査研究機関であるMMD研究所が2019年8月に実施した調査では、スマホに「かなり依存している」と回答した「スマホ依存症」の人の割合が、最も多い30代で29.8%、全世代平均でも21.2%に達した。 こうした背景から、デジタル依存・ネット依存治療の専門外来なども増えてきているようだが、今回注目したのは、旅の中で「脱デジタル」を図ろうというプランやツアーだ。星野リゾートが展開する旅館ブランド「星のや」で提供されている宿泊プラン「脱デジタル滞在」を中心に取材した。 ゲームにログインしたい衝動が抑
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